グレンフィディック グランド夜桜は、泡盛樽で仕上げられた世界初のウイスキーとして発表されました。
画像：Glenfiddich
泡盛樽とは、長粒インディカ米を原料とした沖縄の蒸留酒である泡盛を熟成させるために使用された樽のことです。泡盛は伝統的に土鍋で熟成させ、口当たりを柔らかくし、香りを引き出します。戦後のアメリカ占領下の沖縄では、多くの泡盛生産者が米兵にアピールするために樽で熟成させてウイスキーに似た色付きの蒸留酒を作りました。色付き泡盛は、沖縄が日本の統治下に返還された後の 1972 年に最終的に禁止されましたが、「泡盛酒」と名付ければ、どの蒸留所でも色付き泡盛を作ることができました。現在、泡盛をオーク樽で熟成させている生産者はごく少数です (典型的にはアメリカンオーク）、樽熟成泡盛は非常に希少です。土鍋や樽で3年以上熟成させた泡盛を古酒といいます。
グレンフィディック グランド夜桜は、ダフタウンのグレンフィディック蒸留所でアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽で29年間熟成させた後、泡盛樽で6か月間仕上げたウイスキーです。今回、グレンフィディックは樽を調達した泡盛生産者の身元を明らかにしていません。
グランド夜桜には確かに風味豊かで草のようなエッジがあり、ウイスキーを口の中に長く残しておけば、バニラ、マッシュルーム、野菜のピクルスなどの微妙な香りが感じられるでしょう。一般的に古酒に関連するフレーバー。これらはウィスキーの豊かなフレーバーであるトフィー、キャラメル、シナモン、レーズンと組み合わさって、甘く、植物的でスパイシーな味わいを同時に持つスピリッツを生み出します。
グレンフィディックはスコットランドのダフタウンにあるウィリアム・グラント＆サンズにより所有、製造されているスペイサイドのスコッチ・ウイスキーである。グレンフィディックはスコットランド・ゲール語で「鹿の谷」を意味し、そのためグレンフィディックのボトルには牡鹿のシンボルが付けられている。
