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映画 至福のレストラン 三つ星トロワグロ

 

 

フレデリック・ワイズマン監督が再び世界の食文化に挑む、待望のドキュメンタリー映画『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』が公開されました。映画ファンや美食家だけでなく、食文化に興味を持つすべての人々にとって必見の作品です。

ポスター画像

本作は、フランスの小さな村ウーシュにある「トロワグロ」という伝説的なレストランを舞台に、3代目のオーナーシェフであるミッシェル・トロワグロと4代目のセザール、そして多国籍なスタッフたちが繰り広げる日々の挑戦を描いています。トロワグロは55年間、ミシュラン三つ星の地位を守り続け、世界中の食通を魅了してきました。フランス料理界の最高峰である彼らが、どのようにしてこの偉業を成し遂げてきたのか、その秘密が本作を通して明らかにされます。

ウーシュの村は、自然に囲まれた美しい場所に位置しており、その風景がこの映画の大きな魅力の一つです。トロワグロの建物は、建築家パトリック・ブシャンによって設計され、周囲の自然と見事に溶け合うモダンなデザインとなっています。映画では、キッチンやダイニングだけでなく、市場やオーガニック農園、牧場、チーズ工場なども訪れ、人と自然が共存する持続可能な食の取り組みが紹介されます。

この映画の特筆すべき点は、レストラン運営における細部へのこだわりを徹底的に追求しているところです。シーズンごとの新メニュー開発の打ち合わせから、テーブルセッティング、ソムリエのワイン選び、さらには予約担当者によるお客様一人ひとりの好みの確認に至るまで、日々の準備がいかに精密に行われているかが映し出されます。

240分という長尺の中で、まるで自分がレストランの裏側を体験しているかのような没入感を味わえます。ワイズマン監督独自のナレーションや説明を排除した手法により、観客は映像そのものに集中し、レストランの緻密なオペレーションや人々の情熱を感じ取ることができます。

映画の中盤で、日本料理とのつながりが紹介される場面は、日本人にとって特に印象深いでしょう。ミッシェル・トロワグロは柔道家としても知られ、何度も日本を訪れています。彼の日本食への愛情は深く、醤油や味噌、シソなど、日本の食材をフランス料理に取り入れたメニューを日常的に提供しています。これによって、トロワグロの料理はフランスと日本の食文化が融合した、独自のガストロノミーとして進化を遂げているのです。

映画の終盤、ミッシェルが語る「料理は永遠に終わらない」という言葉が印象的です。料理は完成した瞬間から新たな可能性を開き、常に進化し続けるという彼の哲学が、多くの観客の心に響くことでしょう。料理という芸術が持つ無限の可能性を見つめるワイズマン監督のカメラは、変化を続ける世界の中で、料理が持つ本質を鮮やかに捉えています。

 

2023年製作/240分/G/アメリ
原題または英題:Menus Plaisirs - Les Troisgros
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2024年8月23日

 


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