今日は、私たちの地球とそこに住むすべての生物を守るために行動する若者たちを追った感動的なドキュメンタリー映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』を紹介します。この作品は、『TOMORROW パーマネントライフを探して』の監督であるシリル・ディオンが手掛けたもので、16歳の活動家ベラとビプランが世界を巡り、環境問題と向き合う姿を描いています。
過去40年間で絶滅した脊椎動物の個体数は60%を超え、ヨーロッパでは飛翔昆虫の80%が姿を消しています。科学者たちはこれを「6度目の大量絶滅」と呼び、緊急の対策が必要とされています。この深刻な状況を目の当たりにし、ベラとビプランは地球の未来を守るために立ち上がります。
世界各地で学ぶ環境問題
ベラとビプランは、シリル・ディオン監督の後押しを受け、世界各地を訪れて環境問題の核心に迫ります。彼らの旅は以下のような場所を巡ります。
- インド: プラスチック汚染について学ぶ。
- フランス: 温室効果ガス排出量の約15%を占める畜産業の実態を知る。
- ベルギー: 魚の乱獲問題について調査。
- パリ: 動物行動学者ジェーン・グドールから動物と人間の関係について学ぶ。
- ケニア: 野生動物と直接出会う。
- コスタリカ: 現職大統領から自然再生のノウハウを聞く。
この映画は、動物保護と気候変動に取り組む若者たちの視点から、地球を守るための解決策を探る旅を描いています。ベラとビプランが直面する問題は、私たち全員が向き合うべき課題です。映画を観て、自分たちができることを考えてみませんか?
日本における畜産動物の福祉の問題も、この映画を通じて考えさせられます。私たち消費者がどのような選択をするかが、動物たちの未来を左右します。動物の権利や動物福祉に関心を持ち、可能な限り動物性のものを避けるライフスタイルを心掛けることは、多くの動物たちを救い、環境保全にもつながる大切な行動です。
『アニマル ぼくたちと動物のこと』は、私たち一人ひとりが地球の未来を守るためにできることを考えるきっかけとなる映画です。ベラとビプランの旅を通じて、環境問題に対する理解を深め、行動を起こす力を得ることができるでしょう。全ての人に観てほしい、この感動的なドキュメンタリーをぜひご覧ください。
2021年製作/105分/フランス
原題:Animal
配給:ユナイテッドピープル
劇場公開日:2024年6月1日